目次でサクッと把握
大まかな流れ
大きく分けると、永住権と医師国家試験と語学試験の3本立て。
カナダ移民になる(永住権をとる)
ただ、MCCEE(医師国家試験予備試験)までは、永住権なくても受験できるのは確かだけど。
私は先に移民(配偶者ビザ)になっちゃったんで、もしかしたら、永住権なくても、方法があるのかもしれないけど、よく分かんないんです。申し訳ないけど、自力でググってください。
医師国家試験(英語かフランス語で受験可能)
- MCCEE (医師国家試験予備試験)
- MCCQE Part 1(1ヶ所に集まって、オンラインで)
- 臨床研修+OSCE
- MCCQE Part 2(1ヶ所に集まって、一人一人個別の部屋で、OSCE形式)
臨床研修とOSCE(Objective Structured Clinical Examination)はセット。臨床研修終えるとOSCEを受験します。
上述全部終了するとカナダでも(とりあえず)医師として働けます。
臨床研修は、語学系試験に合格していないと受けられない。
*私は語学系試験に合格していなかったので、臨床研修受けてません。
MCCQE Part2は、MCCQE Part1に合格していれば、(臨床研修を受けていなくても)受験できる。
ここから先のことは、私にとっては未知の世界。
Family Practitioner (家庭医)になって開業したり、Specialist (専門医)になるためには、マッチングを経てさらに修練を積む必要がある、はず、と、思います(テキトー)。 興味がある方は自力でググってね。で、そのマッチングの時に(私の理解が間違ってなければ)、永住権か市民権が必要です。
それから、私は臨床系の専門医ではないので、調べることすらしなかったのだけど、ある特定の分野で専門医を持ってると、MCCEEとMCCQEはすっ飛ばして、いきなり臨床研修を受け、英語力つけて+カナダの医療に慣れてから、MCCQE等の試験を受験するという方法もあるらしい(?)です。ただ、これは、移民友達(彼女も自分の国では医師だったけど、カナダでは超音波技師になっている)に聞いた話なので、ガセネタかもしれません。
語学系(英語またはフランス語のどちらか一方)
まあ、私の場合は、英語なんで、単にTOEFLなんですけどね。
当時は、①TOEFL-CBTで237点以上+②TSEで50点以上 でした。TSEっていうのはTest of Spoken Englishのことで、英会話のTOEFLですね。TOEFL-iBTになってからは、TSEもTOEFLに組み込まれています。
私は英会話がとても苦手で(語学系全部苦手で、標準語もうまく喋れません)、TSEでは最高得点が45点。数回受けたうちのほとんど全て35点〜40点でした。
当時、私は、同時進行で、カナダの大学院(労働/産業医学)入学も狙っていたため、TOEFL-CBTも受験しており、TOEFL-CBTでは、奇跡的に高得点(250点超えてたと思う)が取れました。大学院入学については、当時は英会話力は問われなかったので、非常にラッキーでした(今はどうか分からないので、大学院入学狙ってる方は、自力で調べてね♥)。
なお、現在、臨床研修受けるのに必要なTOEFLの点数はTOEFL-iBTで93点以上(州によって多少違います)。ただし、Reading、Writing、Speaking、Listening どの分野でも21点以上という基準になっているようです(1つでも21点未満の分野があったらダメ)が、もう、臨床研修受ける気も調べる気もないんで、興味があるかたは自力でググってください。
他も全力でググれ
関係ありそうなところのリンク
International Medical Graduate Office : Canadian Medical Residency
Canadian Resident Matching Service
Medical Council of Canada Evaluating Examination (MCCEE)
Medical Council of Canada Qualifying Examination Part I (MCCQE Part 1)
Medical Council of Canada Qualifying Examination Part II (MCCQE Part 2)
勉強道具&参考書
私が受験したのは隠居前(10年以上前)なので、細かく紹介しても無駄。ですから、細かい紹介はしませんが、以下のものは役に立つはずです。
- USMLE(アメリカ合衆国の医師国家試験)用のテキスト全般:カナダの医学部の本屋さんにも売ってて、学生がまとめてドンって感じで購入してます。
- Toronto Note:MCCQE 用の唯一のテキスト。これがないと、何からどう手をつけていいか分からないと思います。
- 過去問:これが移民にはなかなか手に入らないのですよ! 存在すら知らない移民医師も多い。でも、カナダの医学部学生や臨床研修中の人を知っていれば、分けてもらえることもあります。私は、移民の医師友達のそのまた知り合い経由で、コピーを入手しました。過去問は正義。
おまけ
私が受験したのは10年以上前なので、試験会場の状況などは全く違うと思いますが、多少は参考になるかもなので、ここに置いときます。
MCCEE 受験した時の様子(今は違うと思うけど、私の時ね)
会場
- カナダ国内のホテル等の宴会場(受験地域は第2希望まで選べる)
- 私の時は、モントリオールのQueen Elizabeth Hotel 。なかなか素敵ホテル(泊まってみたw)
受験者たち
- 全員、カナダ以外の国の医学部卒業した人
- モントリオール会場では150人ほど(その年は、カナダ全土で受験者総数800人ほどいたらしい)
- 長机にパイプ椅子
- オヤツとか持って来てれば、食べたり飲んだりしながら受験して良い
試験問題
- 当時は、324問のマークシート方式。マークシート用紙をひたすら塗りつぶす
- 英語とフランス語から好きな方を選べる(問題冊子は1冊で、1冊が英語側とフランス語側になっている)
時間
- 3時間30分×2(午前・午後)
- だいたい90秒で1問とけばよい
MCCQE Part 1 受験した時の様子(今は違うと思うけど、私の時ね)
会場
- カナダ国内の8つの大学のいずれか(受験地域は第2希望まで選べる)
- 医学部内コンピュータ室
- 試験期間10日間から試験日が割り振られるが、日程は、選べない
- 一つの部屋に10~15人ほど
- おやつ&飲み物の持ち込み不可!(涙)
- その代わり、午前&午後の合間に、飲み物とオヤツがでます
受験者たち
- カナダの医学部を卒業した人か、MCCEEに合格した外国人医師
- 私の時は、外国人医師は会場に私1人だった
午前の部:マルチプルチョイス
問題:1セクション28問×7セクション(セクション間の後戻不可)
時間:3時間30分 *60秒に1問
午後の部:記述問題/選択問題
問題:1ケース1~5問×35~40ケース(ケース間の後戻不可)
時間:4時間 *6分に1ケース
MCCQE Part 2 受験した時の様子(今は違うと思うけど、私の時ね)
会場
- カナダ国内の8つの大学のいずれか(受験地域は第2希望まで選べる)
- 医学部内小講義室
- 私の時は受験者が50人くらいいて、順番に試験会場をぐるぐる巡回
- おやつ&飲み物の持ち込み不可!(涙)
- その代わり、試験前と、試験の合間に、飲み物とオヤツがでます
受験者たち
- MCCQE Part 1に合格した人
- 私の時は、外国人医師は会場に私1人だった
試験問題
- 全て臨床実地問題。
- モデルの患者さん(役者さん)がいて、病気のフリをしている(すっごく上手)
- 聴診などが必要な場合は、当該ヶ所に聴診器を当てると、採点者が所見を口頭で言う(湿性ラ音とか)
- 問診等が必要な場合には、受験者の質問に対して、役者さんがあらかじめ決められた内容を回答していく
- 小手術(切開排膿など)が必要な場合には、シリコンでできた人体模型、手洗い用のシンク、手袋、なんちゃってキシロカインや、注射器や、メスなども置いてある。ちなみに、切開したら、ちゃんと膿ぽいのが出て来て、びびった
- 10 Minutes Station×7Case:ケースとケースの間に10分休みあり(前の人が受験してる)
- 5 Minutes Station ×7Case:ケースとケースの間に5分休みあり(前の人が受験してる)